情報産業としての印刷業
印刷の工程は大きく2つに分けられます。
【1】情報、原稿を扱う工程 【2】物的生産をする工程
原稿から製版までの印刷前段階は、情報処理作業が主ですから、文字組版、作図作業、画像処理などコンピュータのもつ機能を大きく活用することができます。
コンピュータ化した印刷業は、単に印刷物を製造するだけではなく、高度情報化社会のなかにあって、そのもっている設備・技術・ノウハウを駆使して新しい情報産業としての多彩な活動の可能性をもっています。
そのために今後の印刷業では次のような電子技術が利用されています。

情報処理:
ユーザのもっている電子データを受け取って、印刷業のコンピュータ機器で、検索・並べ換え・加工・作図・編集・出力などをするもので、異機種データの変換なども必要になります。

データベース:
印刷した紙や製版フィルムではコンピュータで検索はできない形態ですから、これをコンピュータ上で利用できる形に整理統合して、いつでも呼び出して利用できるようにデータベース化しておくことで、印刷業は日常の業務をつうじ、文字や図形を蓄積することが可能です。

通信:
見たとおりの文字や図形が、通信回線を通して遠隔地に伝達できたら大変便利です。印刷業にとってはデータや音声だけの通信ではなく、目で見て確認できる形での通信が求められます。
ファクシミリはその一つの手段ですが、さらにレイアウトデータや図形データが手もとのパソコンをとおしてやりとりできるような通信では、CRT上で自由に編集・レイアウトが可能ですから、その利用度はさらに高くなります。

ネットワーク:
パソコン通信を1対1の対向で行ってもたいへん便利ですが、多くの加入者が互いにセンター機能をとおしてネットワークをすることによりその利用価値はさらに広がります。
印刷業が独自のネットワークを構築し、自社の設備や技術では難しい内容の業務をこのネットワークを利用することによって処理したり、業界で蓄積したデータベースを共用することが可能となります。


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